フロイトにおける心の3つの領域
こんにちは。ナビゲーターのugatsuです。
ジークムント・フロイトは、人間の心には、「自我(ego)」「超自我(super-ego)」「エス(Es)」の3つの領域があると分析しました。
エスは、イド(Id)と呼ばれることもあるのですが、これはまぁ、ドイツ語とラテン語での表現の違いに過ぎないので、あまり気にする必要はありません。
あ…っ。
図、エスのところが、イドになっていますね。
どっちも同じなんだけど、後で、作り直しますね…(;'∀')
それぞれの働きを簡単に解説すると…。
●エス(イド):「~が欲しい」「~したい」といった本能的な欲求や衝動を司る心の領域
●超自我:「~すべきだ」「~してはならない」という道徳的な命令や規範を司る心の領域
●自我:エスと超自我の両方の部分から生じる様々な心の働きを一つに取りまとめ、「私は~する」「~しようと思う」という現実的な行動や選択と決断を担う心の領域
話は飛びますが…。
漫画で時々、登場人物の左右に、天使と悪魔が出てくるシーンがありますよね。
例えば、財布を拾った時に…。
悪魔が出てきて、耳元で「落としたやつが悪いんだ。このままパクっちゃえ」と囁く。
すると、天使が出てきて「落とした人は困っているかもしれない。交番に届けてあげよう」と囁く。
その真ん中で、「どうしようか…」と悩む…といったシーンです。
エスは、「~が欲しい」「~したい」と欲求を叫ぶ!
超自我は、「ちょっと待て!それはちょっとまずいでしょう」と倫理的なことを言う。
そして、その中間で、自我は、板挟みになりながら、どちらの意見に従うのかを考えているのです。
また、逆パターンで…。
超自我が、「~すべきだ」「~してはならない」という道徳的な命令を出たのに…。
エスが、「えっ!超面倒くさい!そんなんする必要ないじゃん。何の得もないし!!!」と叫ぶ。
その板挟みになって、自我が「う~~~ん………」ってなることもあるのです( ´∀` )
これが、フロイトが分析した、心の3つの領域と、その働き。
そして、超自我と自我の一部、そして、エスが無意識の中に存在しているんですね。
だから…。
フロイトとユングが分析した心の構造を合わせると、次の図のようになるのです。
この構造と、ここまで説明してきた各領域の機能を合わせると、潜在意識の活かし方はもちろんのこと、世の中で行われているカウンセリングやコーチングの効果を最大限にする方法も見えてくるのです。はい。