心の構造〔意識/前意識/無意識〕
こんにちは。ナビゲーターのugatsuです。
精神分析額の創始者であるジークムント・フロイトは、様々な病状の患者さんに、自由連想法や夢分析といった手法を用いながら、臨床を取っていく中で、人間の心(精神)は、『意識(consciousness)』『前意識(preconscious)』『無意識(unconscious)』、という階層構造になっていると分析しました。
この「無意識」が、いわゆる潜在意識の部分で、心理学史上、最大の発見だともいわれているものになります。
図にすると、こんな感じですね。
「意識」は、心の階層の上部にあって、自覚(意識)することができる顕在的な心の領域のこと。
一方、「無意識」は、心の階層の下部にあって、自覚(意識)することができない潜在的な領域です。
そして、「前意識」は、意識と無意識の間にある領域です。
ご存じのように、意識の内にあった全ての情報は、基本的に全て無意識の中に入っていくのですが、意識が、受け入れがたい負の要素の強い記憶や感情、概念や情動があると、『抑圧』することで積極的に無意識の中に閉じ込めます。
また、無意識の中にある、負の要素の強い記憶や感情、概念や情動が、意識に上がってくる際は、意識に直接悪影響を及ぼすことがないように内容をチェックし、マイルドな形へと変換する『検閲』の働きもしているのです。
こんな感じで、意識を守るように、意識と無意識の橋渡しをしているのが、前意識の働きなんですね。
そして、心の構造と機能を理解するのに、もう一つ欠かせないのが、分析心理学(ユング心理学)を創始した、カール・グスタフ・ユング(1875 - 1961年)の理論ですね。
でも、その説明をしていくと長~くなるので、続きは次回にさせて頂きます。はい。