ニューソート系の潜在意識とは?
こんにちは。ナビゲーターのugatsuです。
潜在意識を解説している、もうひとつのタイプが、「ニューソート系」です。
ニューソート(新思考)とは、19世紀アメリカ合衆国で始まったキリスト教における潮流のひとつで、現世利益の追求を戒めるキリスト教プロテスタント系カルヴァン主義への反発を背景に生まれました。
一般のキリスト教では、ナザレのイエスをキリスト(救い主)としていて、イエスを信じ、その福音(教え)を守ることで、原罪を持った人間でも、神に繋がることができると信じています。
つまり、ざっくり言うと、イエスを介さない限り、人間は完全になることができないというのがキリスト教の考えなのです。
ところが…。
ニューソート系は、これまたざっくり言うと、「そもそも、原罪なんてものは存在してなくて、あらゆる人々がキリストと同じ力を内包しているから、直接、宇宙(神)と直接繋がることができるだー!」と考えているんですね。
つまり、イエスを介さなくても、自分の力で完全になれると言い出したわけ。
そして、「正統的宗教哲学は数百年間過ちを犯し続けてきた」なんてことを言っちゃうもんだから、一般のキリスト教からは異端扱いされちゃったんですけど、一方、従来の「禁欲的キリスト教思想」に疑問を抱いていた人々からは熱烈な支持を受けたんですね。
一般のキリスト教では、死後に向けて、生活の規範を聖書に求めて言いますが、ニューソートは、現世利益に重点を置いてて、「全ての人間は宇宙(神)と繋がっている(繋がっている)」という根拠を聖書に求めるのが主流。
つまり、まったく逆の立場で聖書を活用しているのです。はい。
で…。
このニューソート系の人たちが、「全ての人がキリストと同じ力を内包していて、直接、宇宙(神)と直接繋がることができる」という根拠のひとつとして、心理学の無意識を潜在意識と言う表現で使ったのですね。
ちょっと話は飛びますが…。
ニューソートは異端的宗教の一派…と聞いて、「怖っ!」って感じている人もいるかもしれませんが、そんなことはないですよ。
現在の自己啓発や成功哲学の多くがニューソートを源流にしていますし、ポジティブ・シンキングや、ジョセフ・マーフィーの成功法則(マーフィーはニューソート系の牧師さんです)もニューソートの一環なので、実は、非常に身近でなじみ深いものなのですね。
さて、話を戻しましょう。
このように、ニューソート系では、人間は自分の力で完全になれるという根拠として、潜在意識を解説しているで、ニューソート系の潜在意識は「効果」にフォーカスされているのです。
心理学系と、ニューソート系の違い、理解していただけましたでしょうか???
おもいっきり丸めると…。
✓ 心理学系:精神の構造と機能から無意識を解説
✓ ニューソート系:潜在意識の効果で解説
ということなわけです。はい。